名古屋二期会について

1970年、中部地方で初の声楽団体として「二期会名古屋支部」の名称で誕生した。二期会会員でもある平田黎子県立芸大声楽科教授、音楽評論家牧定忠が顧問、加藤義也、洞谷吉男、小手川晶子、篠原節子、山本皖惟、加藤典子の6人が会員となり、芸大卒業生を含め名古屋地区の声楽を志す人たちに、教育と研究、発表の場を作ることになった。

活動状況

2020年に発足50周年を迎え、会員も180名を数える。オペラの上演数は、数多い日本のオペラ団体の中でも、東京二期会、藤原歌劇団、関西歌劇団、ニッセイ文化振興財団、東京室内歌劇場に次ぐ実績を誇っている。
また、都道府県別のオペラ上演数は、東京に次いで愛知は2位である。今後も中部地区最大のオペラ団体として、組織の充実、歌い手の拡大につとめると共に、オペラや室内オペラの制作・演奏、声楽リサイタル、歌曲の夕べ等の制作・演奏、また各地区・学校・他団体の要望に応えるべく活動に全力をあげている。

活動理念

300人会員を目指し、組織として安定したものを目指しながら、名古屋人による名古屋人のためのオペラ作りを活動理念としている。
そのため、オペラやリサイタル等の裏方にも地元のスタッフを精力的に活用し、「名古屋の文化」を作り、育て、またそれを名古屋から発信していくことにつとめている。

オペラというものは莫大な費用がかかるもので、どの団体も苦慮している。
しかし、オペラ文化を維持・発展させていくためには、若い世代を含め誰もが安心して参加することができるようにしなければならない。そのためには、品質を落とすことなく低予算で上演できるオペラの制作方法を確立することが必要である。

このような考えのもと、すべての会員のニーズに応えることができ、また満足できるように、多種多彩なイベントを企画し、運営している。